満ちてく月 by SHIGE

なぜだろう。

どうしてこんな大変な事をしてまで、

ロメオパラディッソという舞台をすることにしたのか。。。。

愚痴ではない。

迷いではない。

不安ではない。

言い訳や理由を探してるのでもない。

 

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会食

 

約半年。

わけも分からずに引きずり込まれた「ロメオ城」という場所で住み込み、

わけも分からずに出会った何人もの見知らぬ男達と寝食を共にし、

わけも分からずに紹介された劇作家や、音楽家や、ダンサーやら、企業家達に

想いをぶつけられ、

わけも分からずに連れて行かれた、福島の町外れの廃墟のような練習場に通いつつ、

宣伝、広報、PR活動も全て自分たちでやっていたので、

めっちゃくちゃハードなスケジュールをこなしていた。

駅前のストリートライブでは何度も警察に怒られ、

やっとみつけたまちなかの広場では、寒い夜も何度も歌った、踊った。

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その合間に、台詞を覚え、ダンスを覚え、

あげくの果てには最近忘れかけていたギターまで手にさせられ、ステージで弾く事にまでなった。

お金もなければ、時間もない。

いつもお腹がすいていた。とにかく、腹が減っていた。

仲間達はバタバタと風邪をひき、それぞれの仕事や家庭、スケジュールの工面は最後まで調整しきれず、

「ロメオ城」に住み込めなかった仲間達は練習場に通う事さえ、大変だった。

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手作りの大道具は、時間との戦い。

ほんとなら、大手の舞台装置屋にマル投げして、自分たちはステージの内容だけに没頭しても良いはずだった。

けれど、そうじゃない。

すべて、自分たちで、造り上げた。

夜中徹夜して、少し眠って、昼からまた稽古。

 

フラフラだったけど、だれ一人、逃げ出さなかった。

 

俺たちは、なにをしている。。。。

 

何が、俺たちを突き動かしている。。。。

 

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福島を想う気持ち、は最初、それぞれ色々だった。

自分は大学時代から住んでいた福島で、ナニカカタチを残したいと思っていた。

それは、怒りや、嘆きや、悲しみじゃなく、

なにかもっと、大きなまぶしいエネルギーのようなものを。

政治的な意味合いとかじゃなく、

いまここにいる自分が、できうる限りの、最大のエネルギーを発信したかった。

 

そして、ロメオパラディッソに出会った。

 

ここに導かれて来た30数名、いや、スタッフも交えて50名程

自分達は、きっと導かれて、ここにきた。

大きな、大きなちからに。

それぞれの日常、それぞれの背景を抱えながら、

それぞれが抱えたナニカをここにぶつけに来たんだ。

 

福島は終わった、、、、、そう言われた。

心底、腹立たしかった。

 

でも、腹立たしいから、ロメオをやってるんじゃない。

何かに歯向かうのではなく、いまの自分達が抱える想いを、

カタチにしたかっただけなんだろう。

そしてステージに立ち始めて、俺たちは変わって行った

 

 

自分達のためだけじゃ、ない。

 

 

ここに集まってくれる2000人あまりの人たち、

自分達を応援してくれたたくさんの人たち、

遠い場所から見守ってくれている人たち、

そんな人たちに、ナニカを届けなければ。

自分達がステージに立つ意味。

 

それは、福島から、すっごいパワーを発信する事。

 

ロメオの発信する発電力。

それは、きっと明日、公会堂の天井を突き破り、

福島の空に大きな虹をかけ、

その虹は東北を照らし、

東北から光のシャワーが日本中に降り注ぐ。

 

導かれて集まった、ロメオの仲間達。

だれ一人、欠けても、このステージは幕が上がらない。

すべては、その虹のために。

 

すべては、その一瞬のために、

きっと、永い永いそれぞれの人生を歩いて来たんだ。

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その長い人生の中の、たった2時間。

ともに、共有して、一生忘れられない奇跡を、

ともに、体感してほしい。

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明日は、月齢14。

満月の前夜。

福島に、満月が昇る前夜。

ロメオは、満月よりまぶしく、輝く。

 

 

ありがとう、ロメオ。

 

あした、はじけようぜ。

 

満ちてく月

words by : Peli, nappo, itachi /music by : nappo

 

山くだる あの風に 向かいながら

人は今日も 笑顔作り 歩き出す

雨の中 傘もささず 立ちすくんだ

人は明日を どこに向かい 駆けてゆく

人の想いを乗せて

この街で今日もまた

人の交わす声と声とが

こだまして重なり合う

月はいつも 満ち欠けをくりかえし

空に抱かれ ぼくたちを 見つめてる

凍てついた 北風に身をすくめて

照りつける 太陽に 顔を上げる

人の強さを知って

この街で今日もまた

涙流す温もりに

この心 溶かされてく

愛はいつも カタチなく そばにある

時を越えて ぼくたちと 響き合う

そしていつか この空に 月は満ち

終わりのない メロディーを奏で合う

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